機器紹介

パルスジェット集塵機は、高圧パルスジェットエアーによる連続逆洗機構と集塵効果に優れたフェルト製フィルターの組み合わせにより、安定した集塵性能を維持するろ過式集塵機です。
各種生産設備における大気汚染防止・作業環境改善整備を目的とした粉粒体の捕集・移送など用途に応じた経済的な省エネルギータイプの集塵システムとして豊富な機種群をシリーズ化しています。

パルスジェットの特徴

高い集塵率/大きな処理風量が得られる経済タイプ
パルスジェット方式による効果的な逆洗機構とフェルトフィルターの組み合わせにより、ろ付表面に形成される一次層は常に安定した状態で確保されますので、微細ダストの補集効果が高くかつ、ろ布抵抗も少ないためろ過面積に対し大きな処理風量が得られます。
常に安定した処理風量
高圧パルスジェットエアーによる瞬間・連続・自動逆洗が、ろ過抵抗の変動幅を少なく、かつ一定の状態に保つため、安定した処理風量での連続運転が行えます。
高含塵濃度の集塵も可能
連続運転が必要な各種粉塵の集塵装置をはじめ、処理風量に対して含塵濃度の高い空気搬送装置(1500g/Nm3)、高速集塵装置などのバッグフィルターとして幅広い用途に活用できます。
容易なメンテナンス
逆洗機構は駆動部が限られているのでトラブルも少なくメンテナンスが簡単です。また、集塵対象粉体に応じてトップフィルター交換方式を採用し、集塵機内部に入らずに、機外よりメンテナンスが行えます。

パルスジェットの構造

本体吸引口から吸引された含塵空気は、ろ布を通過することにより浄化され排気されます。ろ布付着粉塵は、ブローチューブの噴射ノズルから瞬間的(0.1秒)に噴射される高圧エアー(6〜7kg/cm2G)のエゼクター効果によりろ布面に付着した粉塵を払い落とします(注)。粉塵払い落としは各ブローチューブが連続して行いますから、ろ過抵抗を常に低く押さえ安定した連続運転が保てます。 (注)高圧エアーがベンチュリーに噴射する時、その5〜7倍の2次空気を周囲より誘気しつつフィルター内に急激に突入しますのでそのショックによるろ布の変形と外に出ようとする逆洗気流とが起こります。

フィルターの交換

トップリムーバル方式(WRT型)
ハウジング上部よりチューブシートにフィルターおよびブローチューブを差し込むだけで、機外から工具を使用せずに行えます。
ボトムリムーバル方式(CT.BV型)
ハウジング側面よりゲージにフィルターをセットし、バッグカップに差し込み、バッグランプで止めます。

バリエーション・設置例

バッグフィルター式集塵機
合板、砕石、鋳物、アルミその他の粉粒体の捕集用として、安定した連続運転が可能。工場内の環境改善整備を実現し、作業効率のアップに貢献します。
製材用集塵装置
当社独自の設計で製材機の最高性能を損なわない特殊フード耐酸、耐摩耗を考慮にいれた配管により維持管理費が経済的です。
木工用集塵装置
装置全体の圧力損失を少なくし最大の補集効率を誇る設計、正確、かつ迅速な施工により経済的な集塵装置です。

バックフィルター集塵機WRT-7192

サイクロン式集塵装置外部施工図

内部配管施工図